「sacred battle」
「まったく」 「? 何よ?」 「よりにもよって開幕戦、しかも初戦の相手が前回と同じなんてね。 レミィの力が干渉してるんじゃないかって疑いたくなるわ」 「全くね、驚いてるのはこっちも同じ。 でも、こちらとしては願ってもない雪辱の機会だけど」 「あら、勝てると思っているの?前回あなたが負けた、この私に。 残念だけれど、今回も波乱は起こらない。今日はすこぶる調子がいいから」 「悪いけど、波乱ってのは起こるものじゃないわ。自分で起こすものよ」 「…………ふぅん」 「な、なによ」 「どっかの白黒みたいなことを言うようになったのね、あなたも」 「……そうかもね。やれやれ、あんなのに影響されるとは私もまだまだだわ」 「……で?波乱を起こす、って言ったけど、随分と自信がありそうね?」 「そうよ。久し振りに、やる前から全身がぞくぞくしてるわ。 普段の弾幕ごっこじゃ味わえないくらいにね。 言っておくけど、前回の私と同じと思わないことね」 「それは楽しみ。ふふふ、ほんと、この痺れるような感覚、久しいわね。 ……さぁ、そろそろ、時間よ。始めるとしましょう?」 「えぇ、望むところよ」 「じゃ、」「始めましょうか、」 「「幻想郷の、大舞闘会を!」」 第2回東方最萌トーナメント・本戦。 たった一つの頂点目指し、 38名による戦いの火蓋が、いま、 切って、落とされた――――! |