【第2回東方最萌 EX第1戦 無所属新人 vs 紅魔館 vs 永遠亭 vs 旧作連合】
(初出:第2回東方最萌板「第2回東方最萌トーナメント 56本目」679)

「Reincarnation」

 最萌トーナメントも、残すところあと、3戦。
そして、休日の今宵――その裏で、もう一つの祭りが、始まろうとしている。


 遠き時代にありて、今なお輝きを残す、3名。
「EX戦、かい。やれやれ、またこの舞台に上がれるとはねぇ」
「全くね……まぁ、共闘とはいえ、もう一度戦えること、嬉しく思うわ」
「2人に同じ、ね。あくまで余興……だけど、最高に熱い余興にしましょ?」
彼女らは――懐かしき記憶のもとに、あり。


 湖のほとりにありて、紅き館に住まう、3名。
「チーム戦、ねぇ……えーと、効率よく複数を相手にする方法は……」
「パチュリー様、ともに、頑張りましょう」
「ふん、遊びとはいえ、気は抜かないよ。
 明日の咲夜のため、いい流れを、作る。いいわね、二人とも!」
彼女らは――夜を彩る運命のもとに、あり。


 竹林の奥にありて、広き屋敷に暮らす、2名。
「遊びの試合とはいえ、負けるつもりはないわ。いい、イナバ?」
「(こくり)えーえんてーの意地、見せてあげるの、ひめ!」
彼女らは――満ちし月の輝きのもとに、あり。


 己が力によりて、ここに萃められし、4名。
「また戦うのか……まぁ、悪い気はしないが」
「マスターは きのう すごく がんばりました。
 だから きょうは わたしだけで また がんばります」
「あはは、今日は特に賑やかだ〜。飲も、飲も〜〜〜(ごくごく)」
「……あは、は……なんか、とんでもないチームに入っちゃったのかも……」
彼らは――今宵限りの煌きのもとに、あり。


 最萌トーナメント・Extra、第1幕。
表舞台を去りし者たちの、復活祭。今、賑やかに、楽しげに――始まる。