「Reincarnation」
最萌トーナメントも、残すところあと、3戦。 そして、休日の今宵――その裏で、もう一つの祭りが、始まろうとしている。 遠き時代にありて、今なお輝きを残す、3名。 「EX戦、かい。やれやれ、またこの舞台に上がれるとはねぇ」 「全くね……まぁ、共闘とはいえ、もう一度戦えること、嬉しく思うわ」 「2人に同じ、ね。あくまで余興……だけど、最高に熱い余興にしましょ?」 彼女らは――懐かしき記憶のもとに、あり。 湖のほとりにありて、紅き館に住まう、3名。 「チーム戦、ねぇ……えーと、効率よく複数を相手にする方法は……」 「パチュリー様、ともに、頑張りましょう」 「ふん、遊びとはいえ、気は抜かないよ。 明日の咲夜のため、いい流れを、作る。いいわね、二人とも!」 彼女らは――夜を彩る運命のもとに、あり。 竹林の奥にありて、広き屋敷に暮らす、2名。 「遊びの試合とはいえ、負けるつもりはないわ。いい、イナバ?」 「(こくり)えーえんてーの意地、見せてあげるの、ひめ!」 彼女らは――満ちし月の輝きのもとに、あり。 己が力によりて、ここに萃められし、4名。 「また戦うのか……まぁ、悪い気はしないが」 「マスターは きのう すごく がんばりました。 だから きょうは わたしだけで また がんばります」 「あはは、今日は特に賑やかだ〜。飲も、飲も〜〜〜(ごくごく)」 「……あは、は……なんか、とんでもないチームに入っちゃったのかも……」 彼らは――今宵限りの煌きのもとに、あり。 最萌トーナメント・Extra、第1幕。 表舞台を去りし者たちの、復活祭。今、賑やかに、楽しげに――始まる。 |