Extra Stage。 ――それは、一夜限りの、夢。 舞台を去りし者たちに、再び与えられた、活躍の場。 それはあくまで余興――しかして、最高に極上の、余興である。 「今夜は一緒に戦うんですね……頑張りましょう、レティさん、チルノちゃん」 「えぇ、見てるばかりってのもいい加減疲れたしね。 最後にもうひと華咲かせようじゃないの。ね、チルノ」 「とーぜんよっ、まだ満足してないもの! 大暴れしてやるんだからっ!」 冬に生きる、湖上の精たちも。 「やれやれ、決勝での仕事もあるっていうのに、まさかもう一度駆り出されるとはね」 「まぁまぁそう言わないの、姉さん。場を盛り上げるのが、私たちの仕事でしょ?」 「メルラン姉さんの言うとおり~♪ どうせなら思いっきり盛り上げようよ!」 賑やかなる、葬霊たちも。 「まさか、もう一度、貴重な経験が出来るなんてね。楽しみだな。 ……準備は、いい? メリー」 「えぇ。一人では勝てなかったけど――二人、なら。 今日は一緒に、頑張りましょう、蓮子」 外界からの、客人たちも。 そして。 「この大会、あんたとの決着はつけられなかったけど……。 まさか、こんなところであんたと共闘することになるなんてね」 「全くだ、私も驚いてる……だが、またこの場に上がれて、嬉しいぜ。 決勝の2人のためにも、この場、もうひと盛り上げしてやろうぜ、霊夢!」 幻想郷の中核を担う、巫女と魔法使いも。 最萌トーナメント・Extra、第2幕。 来るべき決勝へ向けて――少女たちが今一度、会場を、盛り上げる。 |